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2006年05月15日

タイヤや洗剤、携帯電話 「脱石油」試み本格化

タイヤや洗剤、携帯電話「脱石油」試み本格化 <北海道新聞06年5月14日>

原油高騰が続く中、大手メーカーで原料の「脱石油」の試みが本格化している。住友ゴム工業(大阪)が合成ゴムの使用比率を下げたタイヤを発売したほか、ライオン(東京)も植物原料比率を引き上げた洗剤を開発した。製造過程での二酸化炭素(CO2)排出削減などが当初の狙いだったが、ここに来て原油高が思わぬ追い風になっている。

ダンロップタイヤの住友ゴムが三月に発売した乗用車用タイヤ「エナセーブ」は、主成分が石油の合成ゴムから植物性の天然ゴムに、補強添加剤も石油が原料のカーボンブラックから天然鉱物のシリカに切り替えた。これにより石油系原料への依存率は56%から30%に下がった。天然ゴムは路面をとらえる能力に問題があるが、ゴムの分子構造に手を加えて解決。さらに路面との転がり抵抗も30%低減、燃費を向上させた。

 価格は従来品より二−三割高いが、同社は「原油高が進みコスト面の差は縮小している」と自信をみせる。石油系原料を3%程度に下げた“究極の脱石油タイヤ”も開発中で、二○○八年度中の発売を目指している。

 ライオンが三月に改良版を発売した洗剤「トップ」は界面活性剤として、やし油など植物性原料の配合を従来製品の60%から75%に高めた。洗浄力が石油原料洗剤に劣らず、排水中の成分の微生物分解性も高いとして、環境面での優位性をアピールする。

 このほか、日本電気(東京)は、三月に発売した携帯電話のボディーにトウモロコシが原料の樹脂「ポリ乳酸」を主成分とした植物性プラスチックを使った。共同開発したユニチカ(大阪)は、今後もポリ乳酸の使用が拡大すると見込み、○五年度の生産実績千トンを○八年度に八千−一万トンへ引き上げる方針だ。

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